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エジプト留学日記

ルクソール旅行記

1月16日から1月20日まで、2泊5日の旅行記。①

 

1日目 カイロ→ルクソール

22:45ギザ発のGoBusでルクソールに向かう。
ギザのGoBusオフィスに行き、バスを待つ。バスのチケットはGoBusのホームページからネット予約した。125LE。オフィスで発券してくれた。
ギザが始発だったようだがバスの到着が遅れ、15分ほど遅れて出発。この後タハリールやナセルシティを経由してルクソールへ。
車内は割と広く快適だったが、深夜までずっと映画が流れていた(エジプトのバスあるある)。暖房は効いていないので暖かい恰好で乗るべき。

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途中でサービスエリアに寄った。トイレの利用に1LEかかった。食堂とカフェもあり、シーシャを吸っているおじさんがたくさんいた。20分ほど休憩時間があったような気がする。バスに戻ると「まだ戻ってない人いますか」とアラビア語でのみアナウンスがあり、全員いたようでそのまま出発した。
またこれはバスの種類にもよると思うが、全員が乗ったタイミングでリンゴジュースとチョコケーキの軽食が配られた。使っていないがwifiもあるようだった。

 

 2日目 ルクソール観光

7:30頃ルクソール駅付近に到着。8時間半ほどで着いたらしい。ほぼ寝られなかった。
まず駅に行き翌日のアスワン行きの鉄道の切符をとった。朝早かったせいか窓口が空いており、スムーズに購入完了。帰り際に発券機があったのでそれでもいけたかも。2等車で30LE 。

徒歩でホテル(Iberotel)へ。
ルクソールは2年前にも来たことがあるのだが、安宿に泊まった結果宿泊料金のことでチェックアウト時にもめたため、その反省を生かし、普通のホテルに泊まった。立地が良く、日本のビジネスホテル感がある清潔なホテルだった。かなり早くついてしまったので、荷物だけでも預かってもらえればと思ったのだが、チェックインさせてもらえた。

ホテルに荷物を置き、西岸に向かった。公共フェリー乗り場まで徒歩で移動。公共フェリーだと1LEで西岸まで移動できる。道中タクシーや馬車、フルーカの客引きがかなりしつこく、タクシードライバーがフェリーに乗って西岸までついてきたのでイラッとした。

西岸についてもタクシーやレンタサイクルの客引きがしつこい。レンタサイクルで王家の谷に行くことも考えたが、暑いのでやめた。実際谷までは坂道だったのでやめておいてよかったと思う。


客引きを振り切っていたら割と歩いてしまったので、メムノンの巨像まで散歩がてら歩くことにした。

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まあまあ遠く、巨像が全く見えてこないので不安ではあったものの、ちゃんと辿り着けた。

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写真だと伝わらないけれど、巨大。本来はここも神殿だったらしい。想像してみるとすごい。入場料はかからない。

メムノンからはタクシー移動にした。王家の谷・王妃の谷のみで70LE。高いのか安いのかはわからないが一応値切って70LE。道中簡単なガイドもしてくれ、特にトラブルもなく、あたりだったかも。

王家の谷到着。

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王家の谷はあまり期待していなかったのだがかなり満足度が高かった。すごい良い。3つの墓に入れるチケットと、ツタンカーメンの墓のチケットをそれぞれ50LEで購入。入ってすぐ乗るトロッコ(往復?4LE)はチケット売り場から墓があるエリアまでだけの移動なので乗る必要はない。乗った方が観光してるっぽいし涼しいけど。

たぶんどの墓に入っても素晴らしいのだろうが、トトメス3世の墓が特によかった。墓の入り口に行くまで長い梯子を上り、墓に入った後も階段を下り続けなければならないのだが、探検家感を味わえるし、ミステリーハンターごっこができる。でも年取ったらきついかも。

ツタンカーメンの墓にはミイラがガラスケースに入って展示されていた。有名なマスクなどはカイロの博物館にあるが、ミイラ本体はここにある。何千年も前の人間のミイラが目の前にあるというのは感慨深い。

墓と墓の移動中、実際に発掘作業をしているどこかの大学の考古学者のチームもいて、発掘されたものの写真を撮っていたり、壺が並べられていたり、かなりテンションが上がった。

4つも墓を見るとさすがに疲れる。正直4つめの墓は近さで決めた。1月半ばでも昼間は日差しがきつかったので、真夏に行ったら死ぬと思う。サングラスがあった方がいいと思う。冬に来て本当に良かった。

王家の谷は撮影禁止なので(ツタンカーメンのミイラを携帯でこっそり撮影してる子供とかいたけど…)写真は無いけれど、たぶんそこで見た光景は一生忘れないだろう。1時間半ほど王家の谷にいたが、じっくり見て買い物もしたい人は足りないかも。

タクシーに再び乗り込み、王妃の谷へ。王妃の谷の目的は、ネフェルタリの墓。何年か修復されていたらしく、それが終わったと聞いたのでせっかくだし行ってみようと思ったのだ。しかし、タクシーの運転手のおじさんが、王妃の谷への道中でこう言った。

ネフェルタリの墓のチケットは1000LEだよ。

……え?いやいやいやんなわけないじゃん。100の間違いでしょ、と思っていたら、窓口にも同じことが書いてあり、エジプト人でも同額だそう(エジではエジプト人料金と外国人料金があり、金額に相当な差がある)。私たちは学生なので半額の500LEで入れるのだがそもそも手持ちがないし、高すぎるし、疲れていたのでパス。

でもせっかく来たので一応王妃の谷にある墓は見てみることにした。墓3つで30LE。ここも良かったけど、王家の谷の方が規模が大きかったからか、特別な感動はない。壁画を見るのは面白かったけど。観光客がほぼいないのでゆったり楽しめる。

疲れていたこともありここは30分ほどで早めに切り上げて、フェリー乗り場に戻った。タクシーのおじさんはアラバスターの土産物屋に行きたい?とかレストランやカフェに案内しようか?とかいろいろ言ってきたが、断るとすっと引いてフェリー乗り場まですんなり送ってくれたので驚いた。特にトラブルもなかったので5LEのチップを上乗せした。ぼられていたのかもしれないけれど、もめずに気持ちよく終われて良かった。

ハトシェプスト葬祭殿は前回行ったので今回はパスしたが、すばらしいので行く価値はあり。

東岸に戻り、お昼を食べようとレストランを探したが、観光客向けで高い。タアメイヤがたべたかったので屋台を探していたら、意外とすぐ見つかり、お昼ご飯に。

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このタアメイヤのレベルはかなり高かった。まずタアメイヤ(そら豆のコロッケ)そのものがうまいし、揚げたてだったし、トマトも甘くておいしい、そしてパクチーが効いていてさっぱりする。カイロでタアメイヤサンドを1つ頼むと写真の半分しかでてこないのだがルクソールは2個で1つ。1つ2LE(約12円)ってちょっと高くない?と思ったけど安いかも。ペロッと食べちゃったしもう1つ買えばよかった…

お昼の後はホテルに戻って昼寝をし、19時ごろルクソール神殿へ。入口の場所を考えずナイル川沿いの道を行ってしまったため、かなり遠回りしてしまった。夜のナイルもきれいだったけれど。

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かなり歩いてやっと到着。ライトアップされていてかなりきれい。壮大で、巨大な柱の間に立ってみると

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こんな感じ。壮大。

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パノラマ。壮大。

近づくとヒエログリフが彫られていたりして楽しい。入口のオベリスクや像も見ごたえがある。そういえば神殿に食い込むようにして?モスクが併設されているのだが、祈りの声が聞こえてきたりして面白かった。一応神殿なのにぬぐえぬイスラーム感。

神殿を観光した後は近くにあるjamboreeで夕食。スークの中にあるレストランで、前回来た時においしかったのでまた行きたかったのだ。相変わらずほかのお客さんは全くいなかったが味は変わらずおいしかった…

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これがお気に入りのフィッシュタゲン。魚はたぶんナイルの魚。カイロのタゲンは土製だけどルクソールのものは鉄?製だ。ちなみにタゲンとは昔流行ったタジン(鍋)のエジプト版で、あれは蒸す用の鍋だがエジのは上の形状の小鍋であり、またこの鍋で作った煮込み料理を指す。鍋の形も料理そのものも全く違うが、私はエジのタゲンの方が100倍くらい好き。

つけあわせのタヒーナ(ゴマのペースト、パンにつけて食べる)もかなりおいしかった。タゲンに米、タヒーナ、パン(アエーシ)がついて50LE+税(お米はサービスしてくれた)。おいしすぎておかわりしたらお代わりにもご飯をつけてくれて、うれしかったけどおなかはちきれそうになった。満足。

2年前に来たがホテルの人や運転手ともめたせいでもう二度と来ないとまで思っていたルクソール。王家の谷に行くためだけに再訪したが、今回は楽しく旅行出来て、いい思い出ができた。また来たい。