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エジプト留学日記

アスワン・アブシンベル旅行記

 1月16日から20日まで、2泊5日の旅行記。②

 

3日目 ルクソール→アスワン

今日はアスワンへ移動する日である。

ホテルの朝食バイキングを堪能した後、駅に向かう。ホテルの前を通るマイクロバスに乗り駅まで行く。留学ももう4か月以上経ってくると、マイクロバスがありそうな場所や行きそうなところがだいたいわかるようになってくる。

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これがチケット。きれい。9:50発のはずが、40分ほど遅れてやっと列車が到着。

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外見はやばいけど中は意外と快適。広い。5号車に乗った。

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この車両、後ろの方がちょっとしたバーのようになっていた。バーなわけないのでたぶん軽食とか飲み物がいただけるのでは。

エアコン付き2等車のはずが、お昼頃になるとかなり暑かった。エアコンが効いていないのか、エアコンを超える日照りなのか…

列車の進みはかなり遅く(時速40kmくらいだった…)、途中でいくつかの駅に寄るため、バスの方が速かったかも。14:15頃着。4時間かからないくらい。

アスワンに着き、帰りの列車のチケットをとろうとするも混んでいたので、まずホテルをとり荷物を置いてから来よう、ということに。ちなみに券売機は使えなかった。

Marwa Hotelという安宿に泊まろうとしたものの見つからず、スーク内の暇そうなおじさんに聞いてみるもなかなか見つからず、知っている人もいなかったが、このおじさんがいろんな人に聞いてくれたおかげでたどり着いた。でも潰れていた。しょうがないので何軒か回り、Noorhan Hotelという安宿に決める。

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駅を出たら左に歩き、スークに入ったら左側の2,3個目の角を曲がるとある。3人1部屋トイレバス共同で100LE。部屋でもwifiが使える。シャワーはあまりきれいではない。

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部屋はこんな感じ。毛布が乱れているのは元々ではない。もちろん。

ホテルでアブシンベル行きのツアーを予約しようとフロントのおじさんに聞いてみたところ、1人120LEと言われ、往復のバス代だけなのに高い…と思って迷った。値切っても110LEにしかならず、考えてみると言い、列車のチケットを先にとりに行ってしまった(敗因)。無事翌日夜のチケットが取れたが、22時のが良かったのにもう18時発のしかなかった。

宿に戻り110LEで妥協し申し込もうとしたらもう満席になってしまったとのこと。ちーん。あと5人集めれば(私たちは3人)バスを出せるから見つけて来いと無茶振りされた。自力で行けるか聞いたところ、バスターミナルからマイクロバスがあるからそこからいけると言われた。しかし6,7,8時頃発で帰りは17時頃の着になるとのこと。帰りの列車に遅れたら困るのでこの案はあきらめざるを得なかった。帰りのチケットをとってしまったがために、延泊して翌々日のツアーにすることもできず、終わった…と思った。

とりあえずホテルを出、外国人をナンパしてみるもアブシンベルにはいかないと言われたしまさかのエジプト人だったし、旅行会社でも探してみようと駅に行った。最悪タクシーをチャーターしようと考え、話しかけてきた運転手に持ち掛けてみたところ、旅行会社の人間を紹介してもらうことができた。しかしツアー(乗り合いバス)はもういっぱいなので車をチャーターするしかないとのこと。3人で750LEと高かったがしょうがないので契約した。やっと契約できた時にはもう日が暮れていた。

なんとかツアー契約を終わらせ、頭金として300LEを支払った後、我々はオールドカタラクトホテルへと向かった。
このホテルは、cbcの2016年のラマダンドラマ「グランド・オテル」のロケ地であり、このドラマのファンとしては絶対行きたい場所No.1だったのだ。

ナイル沿いの道を北上するマイクロバスに乗り、憧れのオールドカタラクトへと向かう。宿泊は金銭的に無理だったが、お茶くらいならできるのでは、と淡い期待を抱いていたのだ。しかしいざ到着すると、入りづらい雰囲気しかなく、自分が場違いであることはあまりにも明らかであった。案の定予約がないと入れなかった。
門番さんにグランド・オテルのファンであることを伝えると、奇しくもこの日、主演のアムル・ユーセフの結婚式があることを教えてくれた。なぜ多少無理をしてでも宿泊しなかったのだろう…と激しい後悔。まあ泊まっても会えないだろうけど。

ロケ地潜入に失敗した我々は、横にあるヌビア博物館に行くことにした。
ここはすごく立派な博物館で、小学生の時に校外学習で行ったような博物館だった。とにかく広いし、展示の仕方も洗練されている。庭も立派。
ヌビア人はセンスが良く、絵とかアクセサリーとかがかわいく楽しめた。

博物館の見学後はホテル近くの定食屋RESTAURANT ZAHRAN(店名はうろ覚え)で夕食をとることにした。

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鶏肉の丸焼きがおいしそうなのでここに決めた。

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結果的にこの店はかなり当たりだった。
鶏がジューシーで、スプーンでほぐせるほど柔らかくすごくおいしい。付け合わせのファソーリア(白インゲン豆のトマト煮)やライス、サラダもおいしい。
おすすめです。

空腹を満たした後は、翌日のアブシンベルに備えて早めに就寝。

 

4日目 アブシンベル

4:00集合のため、3:30起床。身支度を整えている間にフロントの人が起こしに来た。
ドライバーと車はちゃんとホテル前に待機しており、乗り込んだ後は爆睡。

途中の検問所らしきところで他のバスなどと一緒に待たされた。ドライバーの兄ちゃんは外に出、ほかのドライバーと話し始めたが、早めに戻ってきて車内で待機していた。すると受付?が始まったのだろうか、慌ててほかのドライバーたちが車に戻りだしたが、そんな様子を横目に私たちの車は走り出し、一番のりに。

この時のスタートダッシュが効いたのか、アブシンベルにもほぼ一番乗りで7;15ごろ到着した。

到着すると犬の家族が出迎えてくれた。かわいい。

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9:00に戻ると伝え、いざ観光。ゲートを超えるとトイレはないらしいのでここで行っておいた方が無難。

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ナセル湖を眺めつつ5~10分ほど歩くと…

 

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どーん

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ド迫力。

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小神殿もきれい。

兄ちゃんのおかげで早く着いたためか他の観光客がほぼおらず、貸し切り状態。帰り際は混み合っていたのでかなりラッキーだった。

神殿内も荘厳できれい。これ一人で偶然発見しちゃったりしたらかなり怖いなと思った。

ナセル湖を眺めつつオレンジを食べたりしていたら、あっという間に時間が過ぎ、帰路につく。
途中、サービスエリアのようなものに寄ることに。車内は強烈な日差しのためかなり暑かったが、外は涼しい。

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砂漠の中にぽつんとある。ジュースとかお菓子とか売ってた。

帰りの車内ではドライバーの兄ちゃんにすごい話しかけられた。行きは誰かと電話しながらだったりだったけど、暇になったのだろうか。
会話の中で、彼が2時間しか寝ていないことが判明した時はちょっと焦った。帰ったら昼寝するらしい。こういう生活に慣れてるから平気だそうです。怖。

そんなこんなでホテルに無事送り届けてもらい、残りの450LEとチップ50LEを彼に渡し、少し休憩をとった後は昼食を食べにマックへ。

ここのマックはナイル沿いにあり、景色が良く、観光客や地元の人々で賑わっていた。
コフタバーガーのセットを注文。

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コーラのサイズよ。

 

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味はふつう。コフタ(ハンバーグ状のケバブ)感が特にない。

マックでまったりした後はフルーカに乗りに行った。
乗りたいときに限って客引きがおらず、自分から話しかけることに。

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これがフルーカで、ぼられていたのか意外と運賃が高かった。30分で50LE。

時間がなかったので30分にしたが、もっと乗ればよかったと思う。
ほとんど揺れないし、酔わないし、すごく気持ちいいし、最高だった。フルーカの上で昼寝とかしたらかなり良さげ。

その後お土産をちゃちゃっと買って、帰りの列車へ。

始発駅だからか定刻通りの発車。

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車内は広々としていて、バスよりも快適。ただ電気が消えないのでエジプト人は眠らず、割とうるさかったかも。私はアイマスク、耳栓代わりのWALKMAN、マスク、ひざ掛けで完全防備したためか熟睡できた。 

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ふと目が覚めるとありえないくらい真っ赤な朝焼けが。空全体が真っ赤に染まっていて感動。

定刻より1時間ほど遅れてカイロに到着。時間を気にする人はバスの方がおすすめ。

楽しい旅行でした。